住宅コラム
住宅コラム4回目「資金計画とライフプラン」
  • 限定連載コラム4回目「資金計画とライフプラン」です。
    五十嵐 宜しくお願いします。
  • 前回までの話を聞いていると、建築費用の勉強不足だったために、予想以上の総額費用になることもありそうですね。
    五十嵐 宣伝広告でみる本体価格だけでは足りない場合が多いということは事実です。
    電気幹線引込や外配管、更に確認申請等の諸費用含めて検討すべきです。
  • そうでしたね。
    五十嵐 他にも、エアコンだけではなく、地デジ対応でTVや、キッチンに合ったサイズの冷蔵庫に買い換えたい時期でもあったりしますので、住宅だけの建築費用だけではなく、お引越しするまでの総額費用が重要です。
  • やはり皮算用にならないように、新生活に掛かる全体の費用をしっかり把握しないといけませんね。
    五十嵐 まさに、夢が現実になる時の最終の段階まで考えたほうが良いですね。
  • 総額費用が見えてくれば、次の段階は、住宅ローンの見積もりでしょうか。
    五十嵐 そうですね。
    皆さんの住宅の費用以上の買い物になるはずですから、慎重に且つ確実なもので、考えていただきたいところです。
  • やはり金利などの融資条件でしょうか?
    五十嵐 それもありますが「ライフプラン」に関しても、お話しさせてください。
  • 「ライフプラン」ですか
    五十嵐 お客様の細かいプライバシーにまで踏み込むことは決してありません。
    ですが、ご家族の将来像を考えてみてください。
    たとえば、お子様の進学の時期など、出費が膨らむ時期も予見できます。あるいは昨今の社会情勢でボーナスを減額される可能性もありますよね。
    ローンを契約する際には、現在の状況がそのまま続くわけではないことに、ご注意いただきたいと思います。
  • なるほど。
    五十嵐 当社のお客様ではありませんが、やはり前述の事情で、返済し続けられない経済状況になって、折角のマイホームを手放してしまうケースを聞いたことがあります。
  • ご家族の気持ちを考えても、非常に残念ですね。
    五十嵐 マイホームを持つということは、人生において個人の資産を作るための最大かつ現実的な方法だと言われております。
    我々も「お客様みなさまのそれぞれ」のために丁寧に1棟1棟の家を建ててゆきますので、決して不本意になる事にならず、やはり少しでも楽で確実なものにしていただきたいと思うのです。
  • なるほど。
    五十嵐 少し話を戻して申し訳ないのですが、よくあるケースのひとつに住宅ローンに無理があるお客様がいます。
  • というのは?
    五十嵐 TVや新聞のコマーシャルを見てそのコマーシャルの価格のみでの住宅の購入を思い込まれてしまう。そして、そのまま土地を購入して、大きな不動産ローンを組んでしまっていたり。
  • なるほど、住宅の総額までは配慮せずに、「いまは住宅も安いですから何とかなりますよ」なんて売り抜けてしまう。そんな不動産会社もあるかもしれませんね。(笑)
    五十嵐 ははは。まぁ、どんな経緯にしても、当社に見積もりの依頼をいただいた際に、あと金額はこれしか余裕がない、と。そして現実問題として家が建つかどうか?という苦しい状況に追い込まれて駆け込んでくるお客様も存在します。
  • 「駆け込み寺」のような状態ですね。(苦笑)
    五十嵐 そういったお客様が、現在の収入と支出だけを元に収支計算をされて、なんとかなるだろうと希望を持たれて、少し無理な住宅ローンを組んだ時、そのぎりぎりの状況で、更に出費が増えたら大変です。
  • 他にも自分の急な病気など、不測の事態に備えておきたいですね。生命保険も入っておきたいですし、いろいろ大変ですね。
    五十嵐 そうですね。
    そこで住む方にとっての生活設計・・・つまり「ライフプラン」です。
  • なるほど
    五十嵐 実は当社のパートナーに「ファイナンシャルプランナー(FP)」がいます。
    たまに見学会などのイベントに連れてきますので、「ライフプラン」を想定した『ライフシュミレーション』を作って整理の補助に使っていただければと思います。
  • 「ライフシュミレーション」ですか
    五十嵐 「ライフシュミレーション」とは、簡単に言えばこれから将来にかかるご家族の費用を年齢ごとに想定したものです。
    例えばお子様の入学時にかかる費用などを年齢別に分けて一番出費がかさむ年代や、それに応じた年収との差し引きをトータルで表にあらわし、一番費用がかかる時期を見越して返済計画を立てるものです。
    「ライフシュミレーション」ができた段階で、住宅ローンの種類と返済額のシュミレーションを行いますが、ここで変動金利型を使うか固定金利型を使うか検討します。
    当社では「フラット35」並びに「フラット35S」をお勧めしていますが、これも状況により返済額を検討しながら安全策をとったほうが良いと思います。
  • では「フラット35」について教えてください。
    五十嵐 「住宅金融支援機構」つまり、旧「住宅金融公庫」の住宅ローンです。
    こちらも特に当社で提携しているものではないのですが、固定金利で長期間利息が変わらない為、景気変動による支払額の変更がない上に国の支援も有り民間に比べて金利が安いことが特徴です。

    また、「フラット35」をお勧めする具体的な理由は以下の4つです。
    1、金利が固定であること理不尽に金利が変動しませんので不安要素がありません。
    昨今は金利も低い状況ですので、それも利点といえます

    2、技術基準、検査の厳しさ
    旧公庫ということもあり、一般的な銀行などの住宅ローンよりも
    厳しい建築検査基準があります。
    当然、当社としても充分な施工と検査を行っておりますが、
    ひと手間もふた手間も増えることで安心してお住まいいただけます。

    3、保証料0円、繰上げ返済手数料0円
    一般的な銀行と違い、保証人や契約時の保証料の用意がいりません。
    また繰り上げ返済できる時には、しておきたいですよね。
    その際に手数料がかかってしまう勿体無いこともありません。

    4、「団体信用生命保険」のサポートがあります
    先ほど、生命保険の話がありましたが、もし御本人に最悪の事態があったときに、
    「フラット35」では「団体信用生命保険」のサポートがあります。
    せっかく建てた家族の「マイホーム」を失うことは避けられると思います。
  • 金利が低い時代の「フラット35」とはいえ、本当に返済可能な住宅ローンが組めない時もありますよね?「駆け込み寺」は存在し得ないんですかね?
    五十嵐 まず最初に、当社にご相談いただければ当社でも最善は尽くします。
    土地を購入される前に、建物のプランと総額を知っておけば、どのくらいの予算の土地を探せばよいかが判ります。
    また、私自身「宅地建物取引主任者」の資格を持っていますので不動産の、土地そのものに関しても、ご相談に乗れると思います。近隣の土地探しに関しても、お役に立てるかもしれません。
  • とはいえ、やはり足りない時は足りない、ですよねぇ。しつこくて申し訳ないのですが……(笑)
    五十嵐 そうですね、少し温情に走る話になるかもしれませんが、最終的に必要な際には「親の援助」というものも、協力を取り付けることができればスムーズに行く時も多いですね。
    ご両親が経済的な支援の「駆け込み寺」になればいいですね。(笑)
  • 結局はご両親との継承と家族の絆ですね。(笑)
    五十嵐 年内ならば贈与税の特例を使って1100万円まで贈与税を無税にできます。贈与を受けられるならば特例の利用は今だけということになります。

    親御さんから見て、ご一緒に住むかどうかは別にしても、ご自身の継承に使うお金として、無駄にもないでしょうし。万一ご一緒に住むことになるかもしれないとしたら、お気持ちの上で安心かと思います。
  • なるほど、恩返しにもなりますね。
    五十嵐 さて、ちょっと話が長くなってしまったので、ここでポイントをまとめます。

    ポイント1
    関心事は「いくら借りられるか」ですが「いくらなら返せるか」も大切です。

    ポイント2
    ご入居前後にかかるお金のことも考慮しておく必要があります。

    ポイント3
    ライフプランを考えて将来も安全な返済計画を立てましょう

    ポイント4
    生活ぎりぎりのプランはNG!万一の際に困らないゆとりあるプランにしましょう。

    以上です。
    上手なライフプランでマイホームを手に入れていただければと願います。
  • 御社のウェブログに載せる記事ですが、親身に仕事をされている話を聞き少し感動しました。有難うございました。
    五十嵐 有難うございました。
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